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お茶のさる山 野口園


茨城を代表する緑茶農園

茨城を代表する緑茶農園お茶のさる山・野口園は茨城を代表する大規模農園であり、周辺地域の食品店などでも商品が販売されている勢いのある緑茶農園です。

その3代目である野口公輝さんは、他県の緑茶農家からも高い評価を受ける製造者であり、独自のこだわりから人々に愛される緑茶を作り続けています。

茨城といえば、日本で初めて緑茶を海外輸出した伝統的地域である一方、当時の生産スタイルが品質優位でなかったがために、やがてその名を低迷させてしまった地域でもあります。

「過去のことは仕方ない。私にできることは、この地域でも美味しい緑茶が育つことを、もう一度この街の人々に知ってもらえるように、緑茶の味にこだわり続けることです」

32歳を迎えたばかりの若い職人が守り続けるこだわりとは、一体何なのでしょうか?

足跡の見える緑茶製造

足跡の見える緑茶製造野口園には幾つかのこだわりがあり、そのうちの一つが「足跡の見える緑茶製造」であると野口さんは仰います。

「私たちの農園では、祖父の代からずっと、肥料や堆肥を自分たちで作るようにしています。肥料の配合に関わる分量を研究し、たとえば魚かすはこれくらい、米ぬかはこれくらい、窒素分を上げて、リン酸を下げてみる、といった具合に、毎年色々なくみあわせをためしながら、理想的な分量を探求しています。堆肥も同様です。

また、霜を飛ばすための扇風機も手作りです。要するに、緑茶作りに関わることで、自分たちでできることは全て自分達の手でやるようにしています。

もちろん、当初はコスト的な意味もありましたが、今では逆に手間暇をかけることに意味があると思っています。それというのも、私たちはお客様に何を質問されても、すべて答えられるからです。隠すことは何もない。つまりは安全性を最大限に確保しているといえるでしょう」

自分たちの手ですべてやっているからこそ、お客様に私たちの足跡が見える。それが、食品に対する安心感につながっているのです。

茶葉そのものの味で勝負

茶葉そのものの味で勝負をしたい野口園の緑茶の最大の特徴とも言えますが、火香を付けない製法こそが、野口さんのこだわりの緑茶になります。

火香とは、火入れという作業工程を加えることで、茶葉に含ませる独特の香りのことです。

「火香を加えることで、確かに甘みが増し、飲みやすいものになります。一方で、どうしても茶葉本来の味を誤魔化してしまうという側面もあります。私は、緑茶本来の渋み、甘み、旨味を味わって欲しいと思っています」

何よりも、前述のように、野口さんは肥料や堆肥にこれ以上ないほどの神経を使っています。それというのも、添加物の含まれない茶葉の味を左右するのは、すべてこの肥料であり、肥料の効果を最大限に引き立てるのが堆肥だからです。

「緑茶の味とは肥料の味といっても過言ではない。だからこそ、私は茶葉本来の味で勝負したいのです」

緑茶が完成するまでには長い行程があります。製造だけではない、茶葉へのこだわり、そして茶葉を育てる土へのこだわり。ひとつひとつのこだわりが、極上の緑茶を生み出しているのです。

ペットボトルと本物の緑茶

ペットボトルとは違う本物の緑茶緑茶農家の多くは、残念ながらペットボトルの緑茶を敬遠しています。それは、ペットボトルの良し悪しではなく、その味があまりに本物の緑茶とかけ離れているためです。

そして、同じく残念ながら、多くの消費者の方はその事実を知らず、ペットボトルの緑茶の味を本物だと思ってしまっていることです。

私が皆様に言えることは、一度、本物の緑茶を飲んで頂きたいということです。そして、出来れば最も緑茶の味を引き立てることの出来る淹れ方で。一度試していただければ、必ず緑茶を好きになる人はたくさんいると思います。それだけの自信を、私や他の緑茶農家も持っています。

緑茶は日本の文化です。飲むことでこれだけ心の休まるものも少ないと思います。忙しい生活の中に、安らぎの時を作るためにも、是非とも緑茶を試してみてください。

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